生徒さんの声

着物リメイクで、古い着物に新しい生命が宿る。人、着物、時代……色々なものを繋ぐのが仕事。vol.1 里内健一郎さん
昔の人は「身近にあるもので生活する」ことが当たり前でした。でも、現代はものが豊富になった分、簡単に新しいものを買い直したりしています。私は、着物リメイクを通じて、古いものを大切にする心や、ものづくりの良さを今の若い人達に伝えていければ、と思っています。
そう考えるようになったのも、このEMIKOのリメイクスクールで広田先生から多くのことを学んだからです。先生の技術の幅広さや経験、着物への想いなどをお聞きしていると、デザイナーとして、そして人として尊敬するばかりです。もちろん、僕が間違えて作業を進めていると、すぐに指摘してくださいますし(笑)。

また、授業の進め方も独特です。授業では自分が作りたい物を作りながら、その中で先生がアドバイスをしてくれます。だから授業に対するモチベーションが常に高かったですね。やっぱり自分が欲しいものを自分の思うようにデザインして作るのが、一番やりたいことですから。

着物生地は普通の生地と同じように扱うのではなく、縫い方や始末の仕方から普通の生地とは違う。着物生地を扱う着物リメイクは特別なんです。だから洋裁教室を営む先生も通っているんですよ。洋裁教室の先生も着物の扱いを基礎から学んでいますよ。
でも、生地の扱いを学んだら色々な物に応用が利くんです。着物地を使った小物は、和雑貨がブームということもあって大変な人気です。
今は「柄をこの部分にもってきたらおもろいかな?」といったことを考えながら作っている時が、一番楽しい瞬間ですね。今後の夢は、着物リメイクシャツなど、「つくり手」として頭に描いたものをどんどん形にしていきたいですね。将来、海外でブランドを立上げたい、という夢も夢じゃないと思っています。

(※掲載写真は共にスクールでのファッションショーで発表された里内さんの作品です)
里内健一郎さん
15歳から海外留学を体験。2003年に帰国してからは、ツアーコンダクターの仕事などを経て、閉まっていた実家の呉服店を再開。EMIKOのリメイクスクールで着物リメイクの技術を学び、現在は着物・古着の販売や着物リメイクのオーダーメイド販売などを手がけている。